作業場所:草加センター
ガラスびんは大きく分けて、繰り返し使用されるリターナブルびんと、一度使用されると廃棄となるワンウェイびんの2種類に分類されます。ワンウェイびんは異物除去や色選別を経て、細かく破砕されることでカレットと呼ばれる資源になります。ガラスびんを製造する際、原料にカレットを添加することで、より少ないエネルギーコストでガラスびんの生産が可能となります。ワンウェイびんをリサイクルすることで、循環型社会に大きく寄与しています。
① 徹底した異物除去と細かな色選別
プラスチックコンテナで回収したガラスびんの中には様々な異物が混入しています。空き缶、ペットボトル、陶磁器など。これらはガラスびんリサイクルの大きな障壁になります。異物の除去は、磁選機などの機械選別を経た後に、専門作業員による手選別で徹底的に行われます。色選別も細かに行なわれ、容器包装リサイクル法における色分けの白色(透明)、茶色、その他の3色に加えて、緑色と黒色を加えた計5色に色選別しています。より細分化した色選別を実施することで、ガラスびんのリサイクル用途の幅が広がり、資源の有効活用を図ることができます。
② 全てのガラスびんをリサイクルする
細かく割れてしまい色分別ができないガラスびん、特殊なコーティングが施されたガラスびんなどは、再びガラスびんに生まれ変わる「ボトルtoボトル」リサイクルや建築用資材などで広く使用されるグラスウールへのリサイクルには適しません。これらは多くの場合、埋め立て処分に回されてしまい、資源として有効活用されません。これらを造粒砂と呼ばれる地盤改良材へのリサイクル用途に回しています。つまり、全てのガラスびんを無駄なくリサイクルしており、資源を最大限有効活用したリサイクルを実施しています。